10月に入り、またクソ忙しい流し刺し網漁が始まってしまったので

なんやかんや家に居る時間がなくて更新が滞っておりました。

お久しぶりです。佐竹です。

自分の中でモチベの高まりを感じ始めているので

ちょっとずつ更新頻度を上げていきたい今日のこの頃。

 

さて。

先月末の話。

 

1週間仕事を休んで

とうとう例の装備を取り付けてもらったので報告したい。

 

にょきっ

船底からにょきっ!

っと生えている筒状のもんはずっと憧れていたあの装備。

 

そう。泣く子も黙るソナーである。

戦争映画で潜水艦を探すのに使われるアレだ。

我々漁師は潜水艦ではなく、イワシなどの魚群を探すために使うのだが原理的には変わらない。

(また、残念ながらピコーンピコーンという特徴的なあの音はしない。)

 

通常の魚群探知機が船の真下しか探れないのに対して

ソナーは船の周囲を見る事ができる優れものだ。

 

新品では取り付け代(まだ請求きてないが20万円前後らしい。)含めて

100万円くらいする高額電子装備である。

(小型漁船用の安いモデルでもこの値段。最上位モデルは1,000万円を超えるとかなんとか。)

 

その型落ち中古品を

今年7月にヤフオクで税込み39万円で入手することができたので

 

ソナー本体

 

この度イケマをひとつ潰して取り付けてもらったのだ。

 

鉄工所が混雑していたため取り付けてもらうまでにずいぶん待たされてしまったが・・・

そのかいはあった。

 

声を大にして言う。

 

 

やっぱり必須装備だったソナー!

 

 

実のところ、自分はソナーを初期装備の一つとしてリストに入れていたのだが

要らねーとの声が先輩漁師たちからチラホラ挙がったので、

それを素直に聞いてオミットしてしまった過去がある。

 

うん。

 

過去の自分 含めて要らねーとか言ったヤツら全員 ブチのめし て回り たい。

 

確かにここらへんの海域は深いところでも40m前後しかないため、

オーバースペックといえばオーバースペックな装備なんだが

これ、あるのとないのとじゃ全然違うじゃねーか。

特に流し刺し網にしろ、釣りにしろ、サワラ狙うヤツには必須装備だろこれ。

型落ちでもなんでもいい。あるのとないのとじゃあ全然違う。

 

左方向に群れが

これ。ソナーの画面。左の方が赤くなっている。

左の方になんらかの反応があるという事。

そこに磯はないという事は知っているため

なんらかの魚の群れに違いない。(真下の赤は自分の船が立てた泡。)

 

というワケで左に梶を切っていってみると・・・

 

マジでいる・・・

ガチでいる。イワシの大群。

ソナーがなけりゃあ確実に見落として素通りしていた。

 

イワシの大群が居るということは

サワラを含めたフィッシュイーターも居る可能性が高いということ。

(とはいえ、この群れは海底から浮いているためサワラは少ないかもしれない。)

釣りをするにしろ、流し刺し網をするにしろ、

こういった反応を探せるのと探せないのとじゃあ成果には雲泥の差がつく。

 

正直、ソナーを付けてから海の見え方が変わってきた。

今まで2D的な生きていたのに、急に世界が3Dになった感覚がする。

横スクロールのマリオをやっていたところに3Dのマリオ64をブチ込まれた気分。

 

特に一匹狼的に仕事する/したい自分には最高の装備だ。

他の漁師が漁場の奪い合いをする中、関係なく他所で成果を上げる事ができるワケだから。

色々とゆとりも生まれるってなもんよ。

 

ただ、流れものには気を付けないといけないな。

船底から突出するソナー部分を

流木とかに当てたが最後、即ぶっ壊れて修理費10万円コースらしいからなあ。

「ソナー保険」に入るのはもちろん、

ヤヴァイ時にはすぐソナーをしまえるようにこれからは海の上をよくみておこう。