ついに ねんがんの あなごかごりょうに しゅつりょうしてきたぞ!

 

前回、あなご籠の構造について説明してみたものの、

良い写真が撮れていなくて上手くできていなかったと思うので

まずはそこから。

 

まず、↑の画像があなご籠の組み立て前。

これの白いポケットの中にイワシのエサを入れてから・・・

(大体1籠につき5-6匹の冷凍エサ用イワシを入れる。)

 

組み立てる。

 

ドアを閉めるようにフタを閉じて、留め金でロックしたら完成。

2アクションで組み立て完了の至ってシンプルな造り。

 

横から見るとこんな感じ。

凹んでいるところが入口。

アナゴやタコ、その他の獲物もここから入るようになっている。

左右対称になってて、向かい合うように入口が2つある。

 

上から見るとこんな感じ。

円錐形になっているところが入口。

入るのは簡単だけれど、出るのは難しい造り。

なぜなら籠側の出口はペタっと網同士がくっついて閉じている状態だから。

 

っとまあ、構造はこんな感じなんだけれど・・・

 

正直な話、ちょっと自分の語彙力・説明力の無さに辟易としてきたぞ!

やっぱり動画かな~。

 

ちょっと今度動画でリベンジしよう。

 

っとそれはさておき本題に。

あなご籠漁に行ってきたのでした。

前日の16:00に網を打つついでに50籠海に沈めて・・・

翌日(今日)の朝04:00に回収。

 

結果は―

 

あなごが数える程度とタコが1匹!

(赤いネットに入っているのがタコ。素のままだとヤツらは脱走したり

他の魚を食べたりするのでこういったネットに個別に閉じ込める必要がある。)

 

大した事ないな~とお師匠と笑って済ませたものの、

これは世知辛い結果だ。お金にならないってヤツだね。

コロナ前の市場相場でアナゴは大体1Kg1,000円。

 

今は500円とかそんなもんじゃあないのだろうか。

今日の漁で獲れたのは多分1Kgとちょっとだろうし・・・

港の中で活かしておいて、別日に獲ったのと合わせて売るカタチになるのかな。

 

ウナギほどじゃあないのだろうけれど、

あなご自体がかなり希少生物化しているそう。

専らあなご籠をしている漁師も、あなごではなく

タコを目的に漁をしているみたい。

 

今日200籠ほどやった他の漁師さんも

あなごはそれほど獲れていなかったみたいだけれどタコは21杯も獲れたそうな。

 

1杯2Kg平均だったとして、コロナ前で1Kg 2,000円 ~ 2,500円。

2,000円だったとしても 2Kg × 21杯 = 42Kg。

42Kg × 2,000円 = 84,000円! スゲーな!

コロナ後で1,000円だったとして42,000円! スゲーな!

 

っとこんな感じで全然アテにされていないあなごなんだけれど、

お師匠のお母さんによると30年ほど前はそりゃーもう

めっちゃめちゃ居たみたい。

 

籠を沈めて1時間経ったら上げて―というサイクルを1晩で3回繰り返し・・・

1晩で100Kg獲れるのはもう当たり前だったみたい。

そんなこんなであっちやこっちであなご御殿が

バンバン建ったとか建ってないとか。

 

まあ、そりゃーね。

何組もの漁師がそれぞれ100Kg以上毎日あなごを獲っていただなんてね。

そりゃー居るもんも居なくなりますよってね。

 

温暖化だとか汚染だとか。

環境の変化もあるだろうけれど、

過去の乱獲が今獲れなくなった一番の原因だろうね。

 

しっかし、30年でこの変化か~。

30年後の海はいったいどうなっているのだろうか。

 

豊かな自然を、海を後世にちゃんと残していけるのだろうか。

 

自分の領分をはるかに超えた、とてつもなくでかいものに

立ち向かっている感はあるけれど、手の届くとこから変えていきたいな。

と切に思った金曜日。