今日は昨日の続き。

特に島で発足しかかっている6次産業について。

ついでに自分の気持ちも整理したいところがあるのでそれも。

 

まず、6次産業とはなんぞやというところから。

簡単に言うとそれは生産者が(1次産業)加工(2次産業)と

流通・販売(3次産業)を行って経営の多角化を図る事である。

1+2+3=6で6次産業なんだけれど、

まあ、これこそがズバリ佐竹のやりたい事であったりする。

 

商品に付加価値をつけて

少ない漁で最大限の利益を上げ、自分の食い扶持を稼ぐ。

いずれはこの輪を広げる事で、限りある海の資源を守る事にもつなげていく。

というもの。

 

やはり1次生産に携わる者だったら

誰でもこの6次産業に興味があるのは当たり前で、

今この島では佐竹を含む有志による共同出資で

6次産業加工施設を建てようじゃないの。

なーんて話があったりするのだ。

 

あったりするのだが。

 

10余人も人間が集まれば、それぞれ違う意見を持つのは当たり前で。

 

会社運営の組織にしたい人もいれば

佐竹のように参加者が月々の利用料(電気代など)を払えば施設を自由に使える

仕組みにしたい派も居て議論は平行線に。

(現状、7対3くらいで会社派が優勢)

 

他の港では加工施設を作るにあたって、話し合いだけで3年かかったと聞く。

やはりそれくらいかかるだろうなーとは理解しつつも、

佐竹は会社運営断固拒否派で、そこは一切妥協しないつもりなので

グループを離脱して個人でやるのが賢明かな、と悩み中。

 

だってそうだろ?

 

集団、つまり会社で働くという世の中で一番一般的なスタイルが合わないから

漁師になりにきたワケであって。

何が悲しくて会社という組織に属する漁師にならなくちゃあいけないんだ。

自分の手綱を握るのはいつだって自分でいたいのだ。

 

なんならここだけの話、

イワシ網漁で持っているような島に来て何言ってんだって話だが、

サラリーマン漁師システムそのものを採用するイワシ網だって

研修期間が終わり次第オサラバするつもりでいるのだ。

サラリー欲しかったら前職続けてるわ。というのが本音。

 

それに・・・

佐竹は相当にケツの穴が小さい人間なので、

共同で加工設備を作るにしても、他の誰かが設備を汚く・雑に

使っていたりするのを発見してしまったら簡単に怒り狂ってしまう自信がある。

集団で働く以前に、財産を共用するっていうのは個人的な精神衛生上

とてもよろしくなさそうだったりする。

 

よし。

 

ここまで書いた事で心の整理がついた気がする。

あとは、どううまくやるか、だ。