3連リモコン

今日は火曜日。

底引き網漁に出れないので3連リモコンの操作練習がてらに釣りに出た。

 

3連リモコンは手元で前進後進の切り替え、速度の変更、舵の操作ができる優れものである。

仕事によっては舵輪に常時張り付いているワケにもいかないのでこのような装備がある。

 

まー。

これの操作はいいんだけれど。

 

今日はここにいた

今日はなんとなく上画像黄色い円の中あたり―

いわゆる瀬戸口で道具を曳っ張り回していた。

 

一般的に瀬戸口というと潮の流れが速いと言われているが、

ここも御多分に洩れずその通りだった。

 

潮が渦を巻いていて、たいしてエンジンの回転数を上げていないのに

船足が4ノットから6ノットくらいに上がったり。

かと思えば自分が曳っ張っている道具は妙にたわんでいたり。

逆もしかりで船足が出てないのに道具はカンカンに張っていたり。

 

うん。

 

こんなんで釣れるワケがねえ。

 

いや、この瀬戸口だからという意味ではなく。

全体的な話。

 

うすうす感付いてはいたけれど、潮流の影響を受けるから

GPSに表示されている速度と海中の道具の速度は違うのだな。

 

道具が海中に入る角度と、自分が出してるワイヤーの長さから

三角関数を利用して、大体深度はこれくらいなんだろうなと

想像していたワケなんだけれど、それも大幅に違う可能性があるワケだ。

それを証拠に深度20mの道具を出している体でいるときに間違って

深度15mの海域に入ってしまった時も道具を地面にぶつけたりはしなかった。

 

こんなんで・・・

釣れるワケがねえ。

 

敵を知らなければ

自分さえも知らないのだ。

 

敵(サワラ)が活発で食い気があるのか。

敵(サワラ)がどこに、どのタナに居るのか。

敵(サワラ)の適温15度は深度何mなのか。

自分の道具が今深度何mにあるのか。

自分の道具が海中で泳ぐ速度は何ノットなのか。

(魚にとって餌は遅すぎても速すぎてもだめ。)

 

何もかも分からないのだ。

こんなん釣れるワケがねえ。

今まで自分が釣れた時は、もう完全に運。

たまたま全ての歯車がガチっとはまって釣れただけに過ぎない。

 

ベテランの漁師は長年の経験で、何をどうしたら道具が深度何mにあってー 云々で

釣れるんだろうが、自分はそうではない。

ベテランに近づくには何年、何十年と実践経験を積むしかないのだろう。

 

それまで、ベテランになる日まで、今日みたいにヤズ1本だとか

そんな金にならない釣りの仕事を繰り返すのか?

 

遊びならそれでいい。

 

でも・・・

 

遊びじゃねえんだよ!

 

自分の場合は!

仕事なんだよこれは!!

 

っという事でですね。

 

リアルタイムで道具の深度、道具がある場所の温度、道具の速度がわかる

海外のスマート漁具を導入することにいたしました。私。

(日本に無かったので。)

 

革新的な漁師でありたい。そう思うのだ。