底引き網をはりかえよう

竿を取り付けるパイプを新調するまで

底引き漁をしても良かったんだけれど。

 

網が朽ちているのか、1番漕ぐごとにそこそこ大きな穴が空いてしまい、

それが気になっていた&いちいち補修するのが大変だったので

いっそのこと漁を休んで網を新しく作ってみる事にした。

 

もともと12月の頭、底引き漁が解禁するまでに済ませておこうと思っていた作業だったのだが

その時期にコロナに罹ってしまったせいで、今までやれずにいた。

 

うん。

 

今が良い機会だ。やってしまおう。

材料だけは夏時期に組合で買っておいたんだよねー。

 

すげー漁師っぽい

 

はっはっは。

なんだかめっちゃ漁師っぽいな。自分。

 

網の作り方を誰かから教わったワケじゃあないので

今爪についている網を見本に仕立てていく。

(今ある爪と袋は10万円で譲ってもらった。)

 

寸法通り(目数をベースにする。)に材料を切り出して。

切ったところ、終端はトーチで焼いてほぐれないように処理して。

さらにその末端を折り返して、それを縫ってパーツパーツを縫い合わせる面を強化して・・・

 

って大変!

 

全然前に進まねえ。ただでさえ難しいのに下拵えが大変過ぎる。

熟練者が早くて2日もかかる作業だ。

自分のようなぺーぺーには1週間以上かかりそう。

正直なめていた。

 

こりゃ~自分で自分の網が縫えない漁師が多いのも納得だね。

(自分で縫えない漁師の方が多いと思う。そういう人らは血縁を頼るか金に物を言わせる。)

 

そして「見本」を確認するために波止場で作業していたのがまずかった。

早帰りのおじいちゃん先輩方が、自分の前で足を止め足を止め

そこはそうじゃない、こうやるんだという自分なりの理論を

十人十色でレクチャーしてきやがる。

いや、それはありがたいんだけれど、

ありがたくアドバイスを受け入れているんだけれど。

 

おじいちゃん先輩同士が2人以上足を止めてしまった時が問題。

皆それぞれやり方・考え・理論が違うもんだから

口論に発展しちゃってどうしようもなくなってしまう。

一方の肩を持つワケにもいかないし。

 

やめて!

作業が止まるからここで争わないで!別のところでやって!

 

鉄工所、はやく竿を仕上げて!