自分で言うのもなんだが、
本当に釣り、曳き釣りに対する激しい情熱に突き動かされている。
まだ結果という結果は出せていないが
朝から夜まで釣りの練習をしている。
完全赤字の決死の覚悟でもって
最早底引きの道具さえも丘に下ろした。
朝マズメの、他の人が釣っている釣れている時間帯に練習しないと
自分の道具、そして方法が正しいのか判別がつかないからだ。
底引き漁に時間を割いている暇なんてない。
まごまごしているうちにサワラのシーズンが終わってしまっては元も子もない。
家に帰ってからも夜な夜な
板を塗装してみたり
ホログラムシールを貼ってみたりと研鑽に余念がない。(つもり。)
何が正しいか分からない以上、なんでもやってみるしかない。
決死の覚悟で必死に練習して、工夫してこそモノになる。はずなのだ。
しかし、最近の自分は必死過ぎて笑っちゃう。
相手はそういうつもりで言ったのじゃないかもしれないけれど
他人の言う事が全部煽りに聞こえるくらい必死。
「板引っ張ってたら勝手に釣れる商売でしょ?何がそんなに難しいの?」
「漕ぎ(底引き)はやんないの?」
「漕ぎして稼がなくて大丈夫なの?」
必死過ぎてもう全部煽りに聞こえちゃう。
ふとした瞬間
「お前はお前の人生で一度でも新しい扉を開こうと足掻いた事はあるのか!」
「一度もやった事ないくせに偉そうな事言いやがって!やってみてからものを言え!」
だとか急に怒りだしそうな自分がいて怖い。
もうダークサイドに堕ちる寸前だ。
ああ、いかんなこのままじゃあ。
1人で悩んでても迷走し続けるするだけだ。と思いつい3日ほど前、
名人の一人にお願いして一緒に船に乗せてもらった。
名人は本当に凄かった・・・
07:00から12:00までで瞬く間にサワラを20本釣りあげ、18:00前までにはそれが30本にもなっていた。
そして、自分の必死さ、真剣さが通じたのか
前にははぐらかして教えてくれなかった
秘中の秘とも言える道具の事や理屈を物凄く親身になって
惜しげもなく自分に伝授してくれた。
おそらく、これが、ターニングポイントというか特異点になるはず。
否、そうしなければならない。
名人の期待に応えるためにも、
この仕事をモノにするその日まで、
寝る間を惜しんで精進を続ける所存です。