今日は「本気でいくけんね」なんてバトル漫画めいた事をお師匠が言っていたので、こちらも相応の覚悟を決めて昨日と同じ太刀魚釣りに同行させて頂きました。

待ち合わせ場所は江ノ浦港@朝5時。体力的には全然問題ない。問題があるとすればサタケが自身のために用意した2合の日の丸弁当だ。前回の買い物で食材を買い込む時間がなかったため、弁当用の食材を切らせてしまったのだ。オカズとして登山用の非常食として常備していたトラの子のオイルサーディン、

最高のコラボだと思う。

『ゴルゴサーディン』を用意したがこれだけで2合のご飯を食べられる気がしない。というか明日以降の弁当どうしよう。商品にならない未利用魚を貰おうか。次回の買い物の時には釣り竿を買って自分で晩御飯くらい獲れるようにしないと。なんて離島暮らしならではの不便・葛藤はあるけれど、不思議とそういった諸問題をどう解決したら良いか考えるのが面白い。ドMなんだと思う。

水面に映る紅い月が神秘的

まだ真っ暗なうちから出港し

今日の朝日

朝日の荘厳さ、温かさに感謝して

ベタ凪。波がなくて水面が鏡みたい。

忙しい漁の最中にも瀬戸内海ベタ凪の凪っぷりに驚いたり。

太刀魚のみりん干し

お師匠が船尾で作りはじめた太刀魚のみりん干しを見てヨダレを垂らしたり。(昨日獲った太刀魚の中でも小さかったり、共喰いで著しく傷ついて商品価値のない、市場に出せない太刀魚を利用しています。)

サタケの貧相な弁当を見かねてお師匠が卵焼きと唐揚げをお裾分けしてくれたり。(やさしみ!)

日没間際の午後5時

また紅い月が空に登り始める頃に母港を目指して船を走らせる。

お師匠がこの日釣れた太刀魚を整理している間に操舵を任せてもらったりなんかして。
太刀魚がこんなに!

結局、型(サイズ)はイマイチのが多かったのですが、太刀魚がこんなに獲れました。箱の右に書いてある数字が箱の中に入っている太刀魚の数。5kというのは24匹以上で5kgという意味です。(特に小さく値段の低いマル小というサイズは1ケース24匹で5kgに満たなかった場合こうするようです。)

製品化しないと市場には卸せない。

そうして整理されたお魚群にひとケースずつ丁寧にパウチを張って(ラップのような、セロファンのようなもん)その上に漁協の製氷室からショベルで掻き出した氷を打って製品化完了。

さらにこの製品を漁協の冷凍室に運び入れて、この日の作業終了。全部終わったのが夜の7時前でした。

浮島は冷凍室に製品を入れておけば、(ほぼ)毎日漁協の方達が市場に運んでくれる算段になっています。手数料として水揚げの2割は持っていかれちゃうんだけれど、そこは考え方。自分で製品を市場に持っていくはずの時間が空くのなら、その時間をさらに漁に当てたり、自由な時間にすることができるというワケ。時間をお金で買っているようなものですね。タイムイズマネー。

うん。

そんなこんなで、まだ分からない事が分からないという手探り状態ですが、充実した毎日を過ごせているサタケでした!