朝から夜まで

しばらく大時化が続いたため、安全のため休んでいた。

しばらく、と言っても定休日である土曜日を含めてたったの3日間の事なんだけれど

船を鉄工所に持っていってて仕事ができなかった金曜日を含めると4日間という事になって

なんだか、かなりサボってやった感がしている。してしまっている。

 

で、今日、先週の木曜日ぶりの出漁。

皆が底引き漁に出漁していくのを横目に一本釣りへ。

 

本来火曜日は底引き漁はお休みなのだが、

年末に臨時で市場が開かれるという事で

今日は特別に底引き漁に出ても良いという特例措置が取られた日だった。

 

釣れるか分からない、金になるのか分からない釣りより

確実に何かが獲れて、確実に金が作れる底引き漁に出るのが

おそらく、いや、間違いなく正解だったのだろう。

 

だが、あえて釣りに出た。

 

釣りの方が楽しい。

というのももちろんあるが、

エンジンや船体に確実にダメージのいく底引き漁よりも、

船に優しい釣りのテクニックを身につけて

それをメイン業務にできたら、という思いがあるのだ。

 

自分の船のエンジンは、乗り出してから分かった事だが―

認めたくはないが、相当なボロなので

毎日毎日底引き漁をしていく操業形態をとったとすると、

5年経たずして潰れる予感。というか確信がある。

 

だが、どうしても、最低でもあと5年持たせなくてはならない。

5年経てばエンジン入れ替え時に半額の補助が受けられるようになるが

(エンジン入れ替えには大体360万円かかるらしい。その半額、180万円分補助が出る。)

2、3年のうちに潰してしまえば全額自分負担になってしまう。

 

だから、自分は釣りに出た。

 

まー、 結果はふるわなかった。

 

05:30 – 17:30まで粘って

サワラ1本にハマチが2本。

 

なぜか。

 

理由は分かっている。

12:00から17:30まで、

時化で休んでいる最中に用意した

ヒラメ狙いのトローリング道具の試験操業をしていたからだ。

 

浮島では、というかこの近辺でこんなことしている人はいない。

世の中全体で言える事だが、

大半の人はやれるかわからない、金になるか分からないものより、

目の前にある確実な金をとる。

 

だが、自分は将来のために手札を増やしたい。

 

・・・

 

とか大仰な事言って、箸にも棒にも引っかからなかったんだけれど。

 

でも、正しい場所、ヒラメの居る場所にさえ漕げたらいけそうな気がする。

今日でなんとなく居そうな場所の目星はついた&海底マッピングができたので

明日はなんとか、1枚でもいいから仕留めたい。

 

ついでに、保険的な意味で

さっきまで、夜の19:00まで定期船桟橋にて

サワラ道具も竿から調整してやったので準備は万端だ。(最初の写真。)

 

明日こそは。

明日こそは。