今日はセカンドお師匠に連れられて、浮島名物のイワシ網漁に参加させて頂きました。最も参加とはいえ、見学の名目だったので昼メシとタダ酒をご馳走になった以外はほぼ何もしていなかったんだけれども。

セカンドお師匠が駆る魚群探知が役目の小型船から。

写真が下手クソでよく見えないかもしれないんだけれど、2つの船の間に巨大な網を張り、そのまま沖から岸辺まで船を走らせて大量のイワシを捕獲するこの漁。捕らえたイワシはそのまま島内の加工場に持っていかれてイリコ(煮干し)にされる。実に山口県が生産するイリコの70%を浮島が担っているというから驚きだ。浮島に住む人間の殆どが何らかの形でこのイワシ網漁にかかわっているそう。

サタケも例外ではなく、イワシ網漁が解禁される7月から11月の間(確かそう仰っておりました。)はセカンドお師匠に師事してイワシ網に携わる予定だ。独立したての駆け出し漁師でも食っていけるようにと、安定した収入を見込める働き口をダブルお師匠が提案し、研修プログラムに加えてくれたカタチなのだ。

何はともあれこのイワシ網漁、浮島内で5つも網元があるというから大変だ。週替わりで漁場がローテーションで変わるというんだけれど、サタケがお世話になる網元さんが今回担当した漁場はちょっとハズレだったらしい。イワシの群れが全然居なかった。

居なかったら居なかったでハイ終わりというワケではなく、何かしらの水揚げがないと人夫代、燃料代で網元さんが大損をこいてしまうので、そういう時は別の魚を狙う。元々イワシを狙う目の細かい網を用いるのでイワシ以上のサイズの魚ならなんでも獲れるのだ。

そんなワケで今回船を漕いで揚げた魚は〜

大量の鯛、そこそこの鰆、そして… 大量の何やらトロピカルめいた出で立ちをした魚。

トロピカルな出で立ち

その名はマナガツオさん。1匹で2kg前後くらいの大きさ。結構デカい。サタケは初めてコイツを見たので何だよーコイツーマンボウの仲間かー?なんて内心思っていたんだけれど、関西ではコイツ、ものすごい高級魚らしい。京都だの大阪だので消費され、滅多に関東には出回らないそうなんだけれど…. なんとコイツ、いや、このお方、1kgで2,500円とかしちゃうらしい。え、つまり1匹2kgあれば1匹で5,000円とかになっちゃうって事!?今ここにこのお方、何十匹いる!?なんて目を$マークにしてたらセカンドお師匠が一言。

「東和町(周防大島の漁村の)では去年これ専門にやって数百万の富を築いたもんが居るらしい。」

ゆ、夢が広がるッ!!!