豊

 

ちょっと旅をしていまして。

その道すがら、下関市が、山口県が誇る水族館、「海響館」に寄ったんだけれど。

 

いやあ、漁師になったからかな。

かなり物、というか水族館の展示物の見方が変わっていて

自分でも驚いてしまった。

 

ペンギンだとかアマゾンの魚なんかはほぼスルー状態で

自分が獲れる可能性のある展示物に限って熱心に見てしまう始末。

(サワラが居たら完璧だったなあ。)

 

特に・・・

 

とらふくちゃん

 

とらふくちゃん

 

トラフグ!

 

この方たちにはかなりハートを奪われてしまった。

 

島にはトラフグを専門で獲る漁師が居ないので全然知らなかったのだけれど

 

砂に潜る砂に潜る

トラフグって、ヒラメみたいに砂に潜ってじっとしていたりするんだな~。

(だから底引き漁で時々混獲されるのかあ。)

 

もっと活発に泳ぎまくってるのかと思っていたので

これは物凄く意外な事実だった。

 

自分は「延縄(はえなわ)」というトラフグやハモを狙う漁の許可状を持っているのだけれど

いまいち、この漁に興味が持てていなかった。

 

島で誰もやっていない漁なので道具の事もいまいちわからないし、

トラフグがどこに居るかも、どういったタナ(水深)に居るかも、まったくの謎だったからだ。

 

だが、この展示を見る事で、少なくとも彼らが砂地の海底に居るという事が分かってしまった。

それでちょっと・・・

「そういったところを重点的に狙えば、自分にも獲れるんじゃないの??」

という甘い考えから、今更ながらに延縄漁に興味が出てきてしまった。

 

延縄漁は釣りと同じで、魚の価値を損なう事なく獲れる漁だ。

試行錯誤してみる価値は十分にある。

 

うん。

 

ちょっと研究してみるか。

もしかしたら、サワラ釣りみたいに、新しい扉が開かれるかもしれない。

 

フフフ。

水族館、おもしれーじゃねーの。