20日から21日にかけての話。
イワシの不在によりまた休みになったので
同じ網元で働いている兄弟子に勉強がてらに「こぶ流せ」に連れて行ってもらう。
これは今現在自分も操業できるように準備を進めている「流し刺し網」の一種で
最大1kmにも及ぶ網を海に流して大量の漁獲を狙う漁だ。
(最大1kmというのはこの地域の取り決め。本来はもっと長くできる。)
研修中に体験した「底流せ」とは違い、
「こぶ」(浮き)を100mにつき6個ほど付けて流す
という行程があるため表層から中層が狙えるという事になっている。
底流せとの最大の違いとして、装備さえ整えられれば
1人でも操業できる / 安定した漁獲量が望めるというのがあるため、
未だに漁師になり切れていない気がしている自分にとっては非常に魅力的な漁に映る。
が、乱獲に繋がる可能性がある漁なので、正直な話、数年で資源が枯渇しそうな匂いがする。
決して持続可能な漁業ではない。SDGsに真っ向から反逆する漁というのが最大の懸念点だ。
果たしてそんな漁に手を染めていいものか。
という迷いがあるがちゃんと漁獲できるようにならないと、お金を稼げるようにならないと
今後やりたい事もできないままなワケで。
まあ、なんにせよ
この漁に14:30から25:00まで付き合って
サワラを50本ばかり漁獲するのを手伝った後、仮眠をとって・・・
(こぶ流せ、めちゃめちゃ勉強になりました。)
05:30から今度は勇んで独りで釣りに出漁してみたものの。
15:00まで粘ってハマチが3本という釣果で終わってしまった。
そんで無理が祟って体調崩し気味なのが今。
まー これは十分睡眠をとれば回復するだろうけれど
問題はイワシが居ないということ。
また明日から、イワシ網漁が再開するのだけれど
この分だとまたすぐ休みになりそうだ。