底引き網漁が終わり、10日あまりが経って―

気が付けば世間はゴールデンウィーク真っ最中。

 

さて、ここに至るまでの10日間、佐竹が稼げた金額はたったの

 

1,154円

 

おっけー。

 

分かった。イヤというほどよくわかった。

色々と手を尽くしてみたが、この時期の釣りはダメだ。

特にトローリング、曳縄は自分がヘタクソなせいもあるのかもしれないけれど

もう完全に目がない事が分かった。

 

ということで。

釣りには見切りをつけてトラップ(罠)系の漁を始めることにした。

 

道具積み下ろしのピストン運動

 

今日準備することにしたのはあなごかご100かご、およびたこつぼ66個。

先輩漁師が譲ってくれた中古ロープに新品のあなごかごをセットアップし、

軽トラに積んではホームグラウンドの楽ノ江に持っていく。

(50かご×2セットにしてみた。)

たこつぼは去年独立前に組んだセットがあったので、これをそのまま持ってくる。

 

船に積むぞー!

と、文章で書くのは簡単だが、

めちゃくちゃに時間がかかった。

 

朝から始めたのに、準備が終わったのは夕方。

 

なんにせよ。

 

船も持ってこれたし、あとは積むだけ。

ちゃっちゃと積んで、たこつぼだけでも海に投下してしまおう。

 

とっぷり

 

もう夜だよ!

 

あれれ~~!

 

なんか真っ暗になってんだけど!?

 

せっかく積み終わったのにィ!

 

船に備え付けた照明で、視界はある程度確保できるので

やれない事はないのだけれど・・・

つぼを投下する時に、ロープが足に絡まって自分も海に―

みたいな事故は漁師あるあるなのでそれが怖い。

暗ければ当然そのリスクが増すので。

 

うん。

 

明日以降にやることにしよう。

安全第一だ。

怪我や事故を起こしたらそれまで。

もう働けなくなるからな~。

 

しかし・・・

 

楽ノ江で準備する事にして正解だったな。

何がって、長時間定期船桟橋の上に道具を展開していたワケだけれど

基本的にここには自分以外の人間が居ないからな~。

誰にも迷惑かけずに済んだぜ。