今日は終日風速10mを超える強風 &雪/アラレの悪天候で

これは休漁かな・・・と思ってたらまさかの出漁。

 

でもファーストお師匠(with サタケ)とセカンドお師匠の2船しか

出漁していなかったので、やはりよっぽどのやる気がないと

これくらいの風の時はみんな大事をとって休むみたい。

 

それもそのはず、大風の時って漁師の仕事はものすごく効率が落ちるのだ。

釣り糸や網が風、潮(波)で煽られて、流されて・・・

絡まって上がってきたり、

最悪海中の磯に引っかかったりしてブチ切れてしまう。

 

道具が絡まったまま上げてしまえば、次の仕事が上手くいかなくなるので

上げてる最中に糸のヨれや、網のもつれなんかは発見次第その都度直していく。

=1番が通常の倍以上時間がかかる時がある。

 

海中で道具がブチ切れてしまうのが本当に最悪。

それは漁師にとってお金と時間を失う事に等しい。

太刀魚の道具は一丁5,000円くらいするし、

それを組むのにも針から作る必要があるので膨大な時間がかかる。

網だって三枚網は1反10万円くらいするので、7反組み合わせたそれが

海中でビリビリに引き裂かれて上がってきたらもう失禁するレベルだろう。

想像するだけで恐ろしい。

 

そして何より、本当の大風の日は「命の危険」があるから

みんな休むんだと今日初めて知った。

今までも海の荒れをおして出漁する時はあった。

だけれど今日の海は、波は格が違った。(場所のせいもあるんだけれど。)

 

もう常時遊園地のバイキング状態。

 

常時タマヒュン状態。

船が波の上をスキップするスキップする。

別に海を舐めていたワケじゃあないんだけれど、

こっちに来て初めて海に対して恐怖を感じた。

恐怖のあまり思わずお師匠に

「操舵が下手くそだったら船が倒れて沈んだりする事もあるんですかね。」

なんて質問をしちゃった。

 

うん。

 

答えはもちろん「YES」でした。

それに対するアドバイスも聞いたし、

いつか一人で海に出る時は本当に気をつけよう。

道具はもちろん船や命を失ったらもうどうにもならんしね。