ぐわああああああああああああ!!

 

写真はイワシ網漁で混獲されたヤナギバの・・・ 山。

写真の他にあと1籠あるんだけれど、

この日だけで一体何匹獲れてしまったのだろう。

 

やるせない気持ちでいっぱいだ。

 

え?大漁なのにどうしてやるせないの?

って思うかも知れない。

 

実はこのヤナギバという魚、成長するにつれ

サゴシ、サワラ(鰆)とその名を変える出世魚なワケで。

サワラになれば1Kgあたり安くても1,000円という価値がつく

瀬戸内海漁師にとってはかなり重要な位置づけにいる魚の幼魚なのだ。

 

サワラの状態で獲ってなんぼの魚なのに、

幼魚の時点でこんなに揚がってしまったらアカンだろ・・・

いくら稚魚を放流しているとはいえ、

将来的に獲れるサワラが減ってしまうじゃあないか・・・

 

かといって、海に還そうと思っても

水揚げされる時点で死んじゃっているんだよなあ。

 

しかもコイツはコイツで、ヤナギバはヤナギバで美味しいのに、

市場に売っても1Kgあたり90円だという。

 

・・・

 

かと言ってこの問題に対する答えなんかない。

コイツが獲れない仕組み=イワシが獲れない仕組みなのだから

対処のしようがない。

 

もうホントにやるせない。

命を大量に掻き捨てる仕事にもほどがあるぜイワシ網漁。

 

いくらお金になるとはいえ、

こういった側面で自分と完全にそりが合わんのよねー。

 

独立したら身の振り方をよく考えないといかんな。