残念!
15.3Kg!
惜しい!
自己ベストの15.4Kgを僅かに下回った!
いや~
それでも昨年末、10Kg前後が続いた自分にしては赫赫たる漁果といえる。
Kgあたりの単価が2,000円だとすると、5Kgの差は1万円になるからね。
この5Kgはでかい。
そして、自分よりもさらに5Kg多く、しかもコンスタントに獲れるのが
ベテラン漁師勢というワケだ。
この、「コンスタントに獲る」、というのが当面の課題だな~。
コンスタントに獲れるようにならなければ、今日みたいな個人的大漁の日があっても
前部「まぐれ」、「たまたま」で終わってしまう。
まー
これに関して & それ以外も
今日は多くの気付きがあったので
個人的な備忘録兼復習がてらに書き出してみようと思う。
今日の経験を活かしてステップアップしていくためだ。
①
赤貝が群生しているところは確かに存在する。
何度も同じようなところを漕ぐのは有効。
ただし、空振りに終わった番が発生したらすぐに移動するべき。
固執すると先月のように10Kg未満で終わる可能性大。
②
現状、時化に弱い。弱すぎる。
何が弱いかというと、メンタル的な事ではなく、
技術面の不足から、輪をかけて漁が下手になる。
今日は昼頃から時化たが、それまではかなり良い感じだった。
それこそ、赤貝20Kgに届くペースだった。
時化たら何がダメなのか。
◆未熟な操船技術、オートパイロット装備の調整不備、底引き漁の知識不足。
上記の複合的な理由により、波と風に船が流されてしまう。
流されても爪が機能していればいいやと思って、そのまま波と風に「つかせ」で漕いでいても
何にもならない。全ては①、狙ったところ、赤貝のホットスポットを漕ぐ事が全てだ。
今日は波と風に抗い、ホットスポットを漕ぐ事を意識したが
狙ったところを漕げるようになるまで、実に1時間くらいを無駄に費やしてしまった。
その間、赤貝を獲るペースが激減したのは言うまでもない。
◆爪の動きがよく分からなくなる。爪がちゃんと機能している状態の事を「まねいている」と
言うのだが、時化るとまねいているのか、まねいていないのか良くわからなくなる。
船の揺れや、爪に繋がるワイヤーの動き、ワイヤーと接触する各種滑車の動きで
まねいているか否かを判断するのだが、
時化ると波で船の揺れが激しくなるため、上記判断材料の動きが鈍る。
どうしてもまねきが悪い(ように見える)状態が続いてしまう。
まあ、時化たら色々難しくなるが、こればかりは経験値でしかカバーできないものなので
どうしようもないように思える。ただ、「波風に抗ってホットスポットを狙いに行く」、
「漁獲したものを選り分けるのを後回しにしてでも爪をまねかせるのに集中する」
という事を意識して行うのとそうでないのとでは―
漁獲量はもちろん、
ゲーム的な言い方をすれば「時間あたりの獲得経験値」に雲泥の差が出てきそうだ。
意識して上達を早めていこう。
③
網を上げて、網をやり込むまでの時間を早める。(以下、これを「準備時間」と呼称する。)
それが追加でもう1番できる事に繋がる。
これは当たり前の事。
そして、それは仕事に慣れてくるにつれ確実に早くなってきている。
だが、
こんな極太ワイヤーが上がってくる・・・
みたいなトラブルがあった時はどうしようもない。
準備時間も必然的に長くなる・・・
今まではそう思っていたが、
トラブルありきで最悪を想定して行動する事で、準備時間をもっと短縮化できるのではないだろうか。
もっと言えば、効率的に金を稼ぐという事にもつながってくるのではないだろうか。
今日、この極太クソ重ワイヤーを爪から外して船に上げるのに20分ほど使ったが、
もし、ワイヤー切断用のサンダーなんかを用意していたらもっと早く済んだ。
トラブル対処時は基本的に船足を止めているので、その20分の間に波風により船はおおいに流された。
船が流された事で、自分はホットスポットから離れてしまい
効率的に赤貝を獲る事ができなくなってしまった。
なぜなら、ホットスポットに戻るには時間がかかるから。
そして移動には燃料(金)がかかるのだ。効率的だとはとても言えない。
トラブルの種類を知り、備える。(お金はかかるかもしれないが。)
トラブルがあった時も、そうでない時も、いかなる時も
爪が稼働していない―
準備時間を同じくらいの速さにできればそれがベスト。
そうすれば、いつ、どこを、どういう向きで漕ぐのか予定が立てやすくなる。
そしてトラブル対処が平素とさほど変わらぬ速度でできるという事は
風に流される距離が短くて済むという事。
風に流される距離が短いという事はホットスポットから離れないで済むという事。
全てはホットスポットに張り付いて、効率よく金を稼ぐために。
「トラブルの種類を知り、備える。」
④
潮、波、風。
これら3つの向きを常に意識する事。
特にこの3つ全てに抗う時は、凪の時のそれとは違い、
かなりエンジンの回転数をあげてやらなくては爪はまねかない。
また、出すワイヤーの距離も長くしなくてはならない。
大潮の時とそうでない時でも変わるのだろうが、
凪の時と同じ距離を出しても、潮流で爪が押し流され、海底に届かないようだ。
想像の範疇を出ないが、潮に抗った時にまねき辛くなるのはそういう事なのだと思う。
ただし、回転数を上げる=船足が速くなるという事なので
波と風の強さとうまくバランスをとって、カウンターしてやる必要がある・・・ ように思う。
船足が速すぎれば爪は海底を離れるし、遅すぎれば爪は海底の泥に埋まる。(これをニシると言う。)
掴みかけてはいる・・・ と思うんだけれど、まだよく分からんというのが正直なところ。
潮流というのは想像以上に強い影響力を爪にもたらすようだ。
これは引き続き要検証。要考証。
⑤
「魚探が地面かと勘違いするほど濃いイワシの群れの下にはヒラメが居る。」
これは本当に知見を得たかもしれない。
今日、そのような群れの中を漕ぐ事が2回あり、
「あ、これ、ヒラメ居るんじゃね?あわよくば乗るんじゃね?」
と思ってたら、なんとその2回ともヒラメが乗ったった。
ヒラメなんつーもんは岩礁地帯にしかいないのかな~
なんて思ってたけれどそうじゃあないみたいだな。
底が泥だろうとなんだろうと、割と他の魚と一緒にイワシの群れを追いかけているようだ。
やっぱり釣れるんじゃないだろうか・・・ ヒラメ。
試してみたいが・・・ 次の火曜日までお預けだな~。
それまではコツコツと底引き漁をやると決めたんだい。
⑥
「ヒラメはひっくり返したまま出荷すると溺れ死ぬ。」
ヒラメは生かしたまま出荷する―
小さいケージ状の箱(生産者別)に、他の魚と寿司詰め状態にして出荷するのだが、
その箱の中でひっくり返った状態だと溺れ死ぬらしい。
運搬船担当の人が親切に教えてくれた。
生きて市場に辿り着けば1Kgあたり2,000円から3,000円。(高級魚なんだぜ。ヒラメって。)
死ねば〆られて1Kgあたり1,000円。
雲泥の差だ。
丁重に扱おう。ヒラメ。
よし。
こんなところかな。今日は。
明日の漁は― と言いたいところだけれど、
明日は消防団の出初式があるとかで漁に出れないのよねん。
あー はやく漁に出たいな。