んー、良くない。
手を変え、品を変え、
流し刺し網漁勢が獲り逃した魚を―
それも、開き直ってヤズを狙う日々。
時々サワラが混じってラッキー。
でも稼ぎは・・・
家で寝てるよりはマシ。といった程度。
リアルな話、経費を無視して¥3,000~¥5,000 / Dayといったところだ。
そんななのに。
日が増すにつれ、そのヤズも獲れなくなってきていてもうゲロが出るレベル。
イワシはいれど、それに魚がついていない。
恐ろしい、流し刺し網漁。
第三者の立場に立って、初めてその恐ろしさが分かった。
いくら回遊してくる魚がターゲットとは言え、
こんな調子で、海域に魚っ気がなくなるまで乱獲されたらたまったもんじゃあない。
流し刺し網漁ができない(流し刺し網漁は許可漁業。操業にはもう新規発行されない許可証が要る。)
身からすると仕事を奪われているような気さえしてくる。
しかも乱獲のあまり魚も値崩れを起こして
彼らが獲るサワラはKgあたり500円、ヤズは100円といった有様になるまで落ち込んでいるらしい。
(例年通りらしいが。)
そしてその負のスパイラルに引き摺り込まれて自分が釣ったサワラも
Kgあたり1,200円から800円まで暴落してしまった。
反吐が出るぜ。
来年以降は自分もどっかの引退する漁師から許可証を買って自分もナガセをするんだ!
とか思ってたけれど・・・ ちょっと躊躇するレベルの乱獲だな。これは。
いくら回遊してくる魚がターゲットとはいえ、資源はもつのだろうか?
ただでさえこの海域では太刀魚、アナゴが乱獲されまくって
(理由はそのせいだけじゃあないかもしれないけれど。)もうろくに獲れなくなっているというのに。
10年後、海はどうなっていることだろう。
まー、なんにせよだ。
彼らと同じ魚を狙ってばっかりじゃあスパイラルに巻き込まれていくだけだ。
同県他地方、もしくは他県の漁を勉強し、取り入れて、
違う魚を狙っていかなくては。
修行は続くよどこまでも。