イワシ網の調整は終わらない

終わらねえ。

 

 

イワシ網道具の調整&不漁のサイクルが。

 

・・・

 

研修期間中にお世話になり、

現在佐竹が御礼奉公している網元は

多大な投資をして去年と今年で2年かけて新しい網を導入したのだが。

 

新しい網だからといってイワシが獲れるかというと

必ずしもそうではないようだ。

 

我が網元は現在島に存在する5つの網元の中でも例年通り最下位を独走中。

それもぶっちぎりで。

他の追随を許さないレベルで。

過去類を見ないレベルで。

 

・・・

 

イワシ網のようなマッシヴな網はパーツパーツがごついロープや紐で構成されている。

そういった新品のロープ類はとっても柔らかくて。

伸びやすくて。

 

操業するたびに、そういったロープは鍛えられて、ぬんで(伸びて)いくので

そのたびに網の調整は狂っていく。

 

(例えば。1mおきに網の支点をロープに縫い付けていたとして。

ロープが伸びるとそれが1m20cm間隔とかになったりする。

そうすると網自体が横に引っ張られて網目が潰れてしまったりする。

目が四角形から菱形になったりする。

そういうのが積もり重なって、網が綺麗に開かなかったりする原因になる。)

 

調整しても、調整しても、不漁が続くもんだから、

網を作ってくれた業者さんを島に招聘して、調整のアドバイスをしてもらって。

それを元に再調整を施したのにも関わらず、今日もまた不漁だった。

(例年の25%くらいしか獲れなかった。)

 

(ただし、海にイワシは居る。

去年の今頃に比べると全体数は少なめ&異様に頭が良いようだがイワシは居る。

獲れる網元はちゃんと獲っている。)

 

なんというか。

 

まあ、アルバイトみたいなもんだし。

獲れても獲れなくても研修時代の3倍の給料は出るんだけれど。

夕方まで道具を調整すれば研修時代とは違って残業代も出るんだけれど。

 

まったく気にする必要はないんだけれど。

気にしたところで、漁の結果に影響を与えるポジションには就いていないのだけれど。

 

それでもなあ。

 

同じ労力をかけるのならば、獲れたほうがやりがいもあるというもの。

通常業務後の調整作業、くっそ辛いし自分の時間なくなるしできるだけ早く

このネガティブトンネルを脱して欲しいところだ。

 

切実に。