今日はサメを頂戴してしまった!
分類的にはホシザメと呼ばれる種類だと思うのだけれど
お師匠をはじめ、こっちの人はこのサメをノウクリと呼んでいるみたい。
でもノウクリはシロザメっていう別種のサメの地方名だしなあ。
よく分からん!
まあ、本来はこーんな見かけをしていて
海に返される(安すぎて売りものにならないため)はずだったんだけれど。
サタケが「捨てないでッ!食べてみたいッ!」っと
猛烈な食欲アピールをしたため、お師匠の電光石火の早業で
あっという間に冒頭のこんな姿に。
頭と尻尾を落としてくれた上に、内臓まで抜いてくれちゃった。
内臓と血を早めに処理しておかないとサメはアンモニア臭くなってしまうって
のは何もサタケほどのサメ好きでなくとも有名な話ですからね。
なのになんでこんなに臭いの!
処理したのになんかくっさい!とてもくっさい!
アンモニア臭・・・ とはなんか少し違う気もするけれど
半径1mくらいまで近づくと、ツンとくるタイプの刺激臭がするッ!
生臭いとかではないんだけれど、食欲も触る気も奪い取ってくるような臭いだ!
皮?それとも腹ン中にちょっと残った血?
この臭いの元はなんだ!?
口呼吸しながらよく洗ってカワハギよろしく皮を剥ぎ取って三枚に卸してみる。
あれ? 臭いがしなくなってる。
血っぽいなこれは。
剥いだ皮も臭くないし、臭いの元はどうやら血であったみたい。
ん~~~???
あれあれあれ、これ、ホントにサメ?
見かけは・・・ 鯛の肉と・・・ 酷似している・・・
鼻をゼロ距離まで近付けても臭いももはや全くしない。
刺身状態にして味も見ておこう。
もっちりしていてちょっと歯応えがあって・・・ 特別なクセもない。
もしかして今まで居酒屋で鯛と言われて食べてきた刺身は
全てサメだったのではないだろうかと思えるほど。違いが分からないだけ。
普通に美味い。
もっと評価されるべき魚だろうこれぇー。
刺身で食べてもいいんだけれど
お師匠のおすすめは湯引きして酢味噌で食べる事。
(湯引き:熱湯にサっとくぐらせてサっと氷水でキュッっとするアレです。)
残念ながらサタケは酢を家に持ち合わせていなかったため
七味ポン酢で食べることに。
いいね!最高の昼飯だ!
湯引きしたサメ肉もなんとなく食感が鶏肉っぽくなって非常にベネ!
最初の悪臭からどうなる事かと思ったけれど、フツーに美味しい魚じゃんこれ!
次からもっと積極的に貰っていこうっと!