これは「す」と呼ばれる大型の四角いザルだ。
海の幸を乗せて干物を作ったりするのが主な用途である。
今日は・・・
その「す」が幾重にも重なったものが―
シャワー洗浄機を抜け―
98度の熱湯に2分間漬けられ、煮沸消毒されたのが―
ベルトコンベアで運ばれてくるのを待ってから―
台車にひたすら高く積み上げ―
いりこ(煮干しの事。こちらでは、関西圏では煮干しをイリコと呼ぶ。)の
加工場の奥にピッチリ揃えて置くという業務に従事した。
本来は上の行程を、「す」にイワシを乗せた状態で行い
いりこを作っていくんだけれど
今日は機械の試運転をかねて「す」の洗浄・熱湯消毒のみ。
(補足:シャワー装置は本来、イワシの鱗を取るために使われる。
あいつらは洗われると鱗が剥げちゃうのだ。熱湯に漬ける装置はもちろん
イワシを煮る装置である。)
6月から解禁になるイワシ網漁に備えての業務というワケですね!
本来サタケは7月からイワシ網漁にジョインする予定だったのだけれど
特別にお師匠の許可を貰って加工場の準備作業に参加させてもらっちった。
昼飯まで御馳走になった上に、別途お給料も出るらしい。フヒヒ。
いやー それにしても暑かった~!
いや、熱かった~!か?
何がってそりゃー
熱湯を潜り抜けてきたばかりであちあちの「す」の塊よ!
サタケの写真の腕が無さ過ぎて分かり難いけれど、
あちあち過ぎて湯気が立っていやがる!
この業務に普通の作業服で挑んだものだから、さあ大変!
「す」の塊を抱えるたびに熱湯が作業服に滲みこんで、
機械が発する水蒸気に蒸されて気分は― というか実質サウナ状態!
え?
そんな作業するのにどうして作業服なんか着てきたのかって?
だって腐食パイプのケレン(錆び落とし)と塗装作業って聞いてきたんだもん!
もちろんこっちもやらされた。
つーか、このご時世に食品加工場で防護服みたいの着なくていいの?
まー でも、スチームに蒸されてても全然辛くなかったよ。
最近ハマってすでに6周くらい見てるサウナドラマの『サ道』の事を
思い出しながら、BGMを脳内再生しながらやってたから全然辛くなかったよ。
「ある人が言った。
サウナは、全裸のオッサンがひしめき合う、
ストレス社会が生んだメタボゾンビの墓場だと。」
ドラマ『サ道』第1話より。
アアアアー!
離島に住んでてなんだけれど、
コロナクライシスもまだ終息したとは言い難いけれど、
サウナ行きてァーーーーーー!!